Firefox 17 開発者向けリリースノート
Gecko 17 を搭載した Firefox 17 は米国時間 2012 年 11 月 20 日にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 17 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点
>HTML
<iframe>要素でsandbox属性をサポートしました。(Firefox バグ 341604)
CSS
- CSS3 Conditional Rules 仕様書で定義されている
@supportsアットルールをサポートしました。これは既定で無効にされています。開発者の方は、layout.css.supports-rule.enabledを true に設定することで試すことができます (bug 649740)。 - 要素の表記方向を基にした要素選択を可能にする、CSS Selectors Level 4 の
:dir()擬似クラスをサポートしました。(bug 562169) - CSS の
unicode-bidiプロパティで新たに規定された値であるisolate-overrideをサポートしました。(bug 774335) box-sizingの接頭辞付き実装が、min-heightおよびmax-heightを考慮するようになりました。接頭辞が不要な実装に近づくステップのひとつです。(Firefox バグ 308801)
DOM/API
- CSS3 Conditional Rules 仕様書で定義されている
CSSSupportsRuleインターフェイスをサポートしました。(Firefox バグ 649740) WheelEventオブジェクトおよびwheelイベントをサポートしました (Firefox バグ 719320)。- Linux において DOM Meta キーを再びサポートしました (Firefox バグ 751749)。
HTMLMediaElementで、新たなメソッドmozGetMetadataをサポートしました (Firefox バグ 763010)。これは、再生しているメディアのリソースから得たメタデータを {key: value} の組として表すプロパティを持つ、JavaScript オブジェクトを返します。Range.intersectsNodeの対応が再び追加されました。これは Gecko 1.9 で削除されていました (Firefox bug 579638).Range.compareBoundaryPoints()は比較方法が無効である場合、DOMExceptionをNOT_SUPPORTED_ERR値で発生させるようになりました (Firefox bug 714279)。Event.initEvent()が仕様書に合わせられました。これはイベントの配信後に呼び出されても何もエラーにならず、ただ無実行になります (Firefox バグ 768310)。- 標準外の
XMLHttpRequest.onuploadrequestプロパティが削除されました (Firefox bug 761278)。 XMLHttpRequest.getAllResponseHeaders()メソッドは仕様書で要求されている通り、CRLF で分割するようになりました(LF の代わりに) (Firefox bug 730925).
JavaScript
Stringオブジェクトが Harmony のstartsWith、endsWith、containsメソッドを提供します。(Firefox バグ 772733)- String の
link()およびanchor()メソッドが、'"'(引用符)をエスケープするようになりました (Firefox bug 352437)。 - strawman
ParallelArrayオブジェクトが試験的に実装されました。(Firefox バグ 778559) Map/Setのイテレートをサポートしました。(Firefox バグ 725909)- ウェブコンテンツ向けには、廃止された JavaScript 拡張機能である ECMAScript for XML (E4X) をデフォルトで無効化しました (Firefox バグ 778851)。
- Chrome JavaScript オブジェクトを content に公開するには、
__exposedProps__の設定が必要になりました。__exposedProps__の設定なしに content から Chrome オブジェクトへのアクセスを試みても失敗します (Firefox バグ 553102)。 for...ofループは、.iterator()と.next()を用いて動作するようになりました (Firefox bug 725907)。
WebGL
EXT_texture_filter_anisotropicWebGL 拡張機能は接頭辞が削除されました。今後"MOZ_EXT_texture_filter_anisotropic"を使用すると警告が表示されます。接頭辞付きの名前は、将来のリリースで除去される予定です(Firefox バグ 776001)。
SVG
変更なし。
MathML
<mtable>要素のalign属性のパース処理を、任意のスペースをより正しく扱うように更新しました。
XUL
- XUL の key 要素で、Win キー (Super または Hyper キー) の "os" 修飾子をサポートしました (Firefox バグ 751749)。
ネットワーク
- Firefox 14 で非推奨となった非標準機能
XMLHttpRequest.onuploadprogressが除去されました。
変更なし。
開発者ツール
- JSTerm の $ ヘルパー関数を getElementById から querySelector() に変更する(Firefox バグ 751749)。
ユーザーエージェント
ユーザーエージェント文字列の Gecko 部分が変更されました。2010 年以来更新されていなかったビルド日付が除去され、代わりに Gecko のバージョン番号が配置されました。つまり Gecko/20100101 が Gecko/17.0 に置き換わります。ユーザーエージェントの判別を行っている場合、この変更が影響することがあります。
アドオン開発者と Mozilla 開発者向けの変更点
>インターフェイスの変更点
nsIInputStream-
available()メソッドは 32 ビット長ではなく 64 ビット長で値を返します。(Firefox バグ 215450) nsIDOMWindowUtils-
sendMouseScrollEvent()メソッドはsendWheelEvent()に置き換えられました。(Firefox バグ 719320) nsIFilePicker-
ファイルダイアログを非同期的に開くための
open()メソッドを追加し、またshow()メソッドは非推奨になりました。(Firefox バグ 731307) nsIScriptSecurityManager-
checkLoadURIStr()メソッドおよびcheckLoadURI()メソッドが削除されました。(Firefox バグ 327244) nsIRefreshURI-
setupRefreshURIFromHeader()メソッドに引数principalが追加されました。(Firefox バグ 327244)
新しいインターフェイス
なし。
削除されたインターフェイス
何も削除されていません。
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